序章からいきなり聖女が殺される展開に驚きました。初期のエピソードではまだ仲の良さそうなシルフィーとアレクシスが、どのような経緯で殺人に至るのか気になります。
大規模な結界を張っている聖女様に任せきりの国。それを享受し、慕い平和を願う者がいる一方、退屈を感じる者もいる、という皮肉。
また、彼女の優しさ以外を知らないが故の綻びなど各所に散りばめられていて、それもまたリアルで痛烈です。義務だけでは守り通せないものもある、という事でしょうか。
今後どのように物語が動いていくのか興味を引かれました。
拙作へのレビュー、コメントもありがとうございます。
「すべての人を平等に愛する」という歴代最強の聖女シルフィー。彼女がたった一人救えなかった青年の手にかかって命を落とし、「今度こそ彼を救いたい」と時を巻き戻すところから物語は始まります。
まず驚かされたのは、その圧倒的な情景描写でした。冒頭の血まみれのシーンから、まるで映画やアニメを見ているかのように鮮明な映像が頭の中に浮かんできて、一話目から一気に世界観に引き込まれます。
そして一番の読みどころは、聖女の「平等だったはずの愛」がどう変容していくかという点。二度目の人生で幼い彼を見つけ出し、今度こそ救おうとするシルフィーですが、その感情が少しずつ「執着」や「重すぎる愛」へと変わっていく過程が、本当に丁寧に、そして生々しく描かれています。
単なる死に戻りファンタジーではなく、ヒリヒリするようなすれ違いや、感情の矢印が重く絡み合う人間ドラマが好きな人には絶対に刺さるはず。ヤンデレや激重感情が好きな自分としては、この愛が最終的にどんな結末を迎えるのか、続きが気になって仕方ありません。
時間を忘れて読み耽ってしまう、今一番更新が楽しみな作品です。
どうもこんにちは。ヤンデレ歴21年のすとれいです。
同じく重い愛を扱う者として、ガチで読ませていただきました。
設定や展開が細かく組み立てられており、序章の血まみれの口づけをはじめ、強い絵を冒頭に置いて読者を引き込む構成は上手いと感じました。
ただ、私には設計意図が前に出すぎて見えました。
特に聖女の異常な博愛性。使用人の家庭事情を察し、毎朝人々を治癒し、自分の疲労を認識しない。そうした要素が短い間に説明されるため、彼女自身の愛を感じる前に、「合理的に設計された自己犠牲」を提示されている印象が強く残りました。
ヤンデレや重い愛を好む身としては、地の文や台詞で感情の意味を説明するより、行動、沈黙、矛盾、醜さから愛の重さを感じたかったです。
もっと生々しく、もっと制御不能で、もっとドロドロした愛が読みたかった……!
いや、
『世界より、たった一人を選ぶ』という惹句で重い愛系を期待した私としては、愛がまだ理性的すぎる!!!!……って思ってしまいました。
人物の自然な揺らぎや、言葉にできない感情を重視する自分には合いませんでした。
しかし、緻密な設定や物語の意図が明確に伝わる構成を好む読者には向いている作品だと思います。
追記。
幼児虐待や、自死を示唆するかなり重い描写があるため、作品紹介やタグなどでもう少し具体的に事前告知されていると、読者に親切だと思いました。