無謀な国の尻拭いとして死を覚悟した老兵ジルヴェスターが、その圧倒的な「引き際の美学」と「意地」によって魔王の娘・ツェツィーリアに一目惚れされ、夫となるシンデレラストーリー。緊迫感あふれる導入から、1年後のどこか微笑ましくも一筋縄ではいかない新婚生活を描くテンポが素晴らしく、独自の魅力に溢れています。
また、ただのコメディに寄らせず、「不老のまま魔族と生き続け、仲間を見送る」という残酷な契約を内包させているのが物語に重厚感を与えています。ラストの魔王からの急な呼び出しなど、世界観の広がりと今後のトラブルを予感させる引きも完璧です。