日露戦争開戦前夜というユニークかつ重厚な時代背景と、アフリカという異国情緒あふれる舞台設定に強く惹きつけられます。没落したボーア人の少女ヘレナや叔母のクララ、エチオピア人のメイドたちといった個性豊かな人物たちと、南少佐が織りなす人間模様や緊迫感のある諜報の日々は、ページをめくる手を止めさせない魅力に満ちています。歴史のロマンと鮮烈なドラマが融合した、今後の展開が非常に楽しみな作品です。歴史小説や一味違う人間ドラマが好きな方にぜひおすすめしたい一作です!
日露戦争前夜。アフリカの地で待ち受けていた、予期せぬ心の揺らぎ――。1901年、エチオピア。日本陸軍の南少佐は、極秘任務のためアジス・アベバへ赴く。任務にすべてを捧げる、厳格な軍人。しかし、滞在先の邸宅の人々との交流が、彼の頑なな理性を少しずつ揺さぶっていく……。国家の使命を果たすべきか?それとも、異国の地で出会った情愛に身を委ねるのか?任務の重圧と、断ち切れない想いの狭間で揺れる男の運命は?緊迫した世界情勢の裏側で、いま、ドラマチックな異国情話が幕を開ける。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(472文字)