役立たずと追放された聖女ヨシュカ。
人見知りゆえに聖都を離れ、湖と温泉のある山麓を目指す旅へ出るところから物語は始まります。
外の世界を知らない彼女が、花一つで心を躍らせる純粋さと、楽しむことへの罪悪感の間で揺れる姿が丁寧に描かれています。
深い森で狼に襲われかけた瞬間、助けに現れたのは年上の遺物技師。
彼との出会いは、ヨシュカの“自分は役立たず”という思い込みを少しずつ溶かしていきます。
不思議な動く家に乗って巡る世界旅行は穏やかで、ヨシュカが自分の価値を見つけていく過程が温かい余韻を残します。
自己肯定感の低い聖女が、新しい人生をゆっくり取り戻していく癒やしの旅物語です。
魔法道具な家と旅するワクワクと楽しい話で面白いです。
器用貧乏で便利者扱いされていた聖女のヨシュカは、ある日追放されて神殿の外に出るのですが、人見知りすぎて人の少ないところへ行こうとします。
その中で、古代遺物を探して旅をする先生と出会い、『動く家』に乗り込んで、最初の目的地まで同行することになって、という話です。
意外と優しい追放理由と、便利なヨシュカがいなくなって困る人達に嫌な気持ちはあるものの、とにかく馬のいらない馬車でもある『動く家』が楽しいし、何にでも楽しめるヨシュカが可愛い。
見た目も内装も違うのに、ハウルの動く城を思い出す牧歌的な感じもワクワクしますし、お世話ロボット(?)のビビちゃんがとてもかわいいです。
だんだんと先生に気持ちを寄せるヨシュカと、そんなことには気づかない人生経験が多そうな先生。その二人が離れるのか、一緒にいるのか気になるし、せつなくもわくわくします。
ちょっと不穏な空気もありますが、ほのぼのとした話が好きな方、魔法道具が好きな方におすすめします。
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