小学生の悠斗と美咲が交わした約束が、引っ越しによる別れと十年の空白を越えて続いていく物語です。再会してからは、事故や言えなかった後悔が二人の間に残り、すぐには元に戻れません。それでも少しずつ本音を話し、止まっていた時間を動かしていく流れが良かったです。会話が素直で読みやすく、二人が約束の先でどんな未来を選ぶのか、続きが楽しみになります。
夏休みの情景描写が丁寧で、どこか懐かしい気持ちになりながら読むことができました。悠斗と美咲の自然なやり取りから、二人の仲の良さや純粋な関係性がしっかり伝わってきます。子どもならではの素直な言葉や反応も微笑ましく、読後に温かな余韻が残りました。何気ない約束に特別な意味を持たせる構成が印象的で、物語への期待感を高めています。二人の未来がどのように描かれていくのか続きが気になる作品でした。