お母様、つらく長い闘病生活に耐えてこられたのですね。それを支える家族様の愛情と日常が脳裏に浮かぶようです。不思議な夢を見たのですね。線路に取り残されるお母様はきつかったですね、、、。海亀の夢は、雄大で自由な印象を受けました。稚拙な感想ですみません。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(181文字)
二十年以上、透析を続けた母。亡くなる少し前、不思議な出来事が続きました。あれは偶然だったのか、それとも――。
冒頭に「感動的な話を書きたいわけでもありません」とあり、終始、淡々とした穏やかな語り口で綴られています。だからこそ、一つひとつの情景や思いが自然と胸に届き、心を揺さぶられました。お母さまを思い続ける優しい気持ちがじんわりと伝わってくる、そんな作品でした。
母が亡くなる前に見た夢。海亀の奇妙な夢。どちらも助けられなかった現状。助けたくても助けられない。これが「死」という名の現実なのでしょうか。いつか来る、誰にでも来る「死」。助けたくても、助けに行きたくても、ダメだった。命とは貴重で、無駄にしてはならない。そう思わせられるような、エッセイでした。
夢の意味は分からないまま。それでも、母の笑顔と最後の言葉が語り手の心を今も支え続けていることが伝わり、“答えの出ない不思議”が優しい余韻として残ります🌕🍃家族の記憶、夢の象徴、別れの痛みと癒し──短い中に多くの感情が詰まった、とても美しい実話エッセイでした📘💛