症例5.鈴本千絵 (前編)への応援コメント
千絵と康太が、お互いを何より大切に思っているのに、どちらも相手を気遣うあまり本音を言えず、少しずつすれ違っていくのが切なかったです。特に「最近僕の顔見ないじゃん」という康太の言葉は痛烈で、千絵が必死に息子のため働いてきたからこそ胸に刺さりますね。そんな感情が限界まで張り詰めた瞬間に、千絵自身が初めて猫になってしまう――ここでTCに繋がるとは……前半の人生譚から一気に物語の意味が変わる引きに驚きました。
作者からの返信
正直申し上げますとこの最終話は非常に苦労しました。その分、三人の登場人物たちとがっつり向き合って書くことができたかなと思っています。
ワンオペ続けてきて息子にこれ言われたらめちゃくちゃ刺さるだろうなと思いました。
症例4.向井春陽への応援コメント
今回は「守ること」と「閉じ込めること」の境目がとても印象に残りました。とりわけ堀田が、猫の姿になった春陽を一貫して「向井くん」として扱い、「本人の許可なく身体に触れていいのか」と周囲に問い返す場面が格好いいですね。そして三年前の春陽と蓮がお互いに抱えていた罪悪感と恐れが、実は同じ「拒まれるのが怖い」という気持ちだったと分かるくだりには胸が締め付けられました。最後の「おはよう」は短い一言なのに、春陽が自分の足で檻の外へ戻っていく大きな一歩に感じられます。
作者からの返信
〉自分の足で檻の外へ戻っていく大きな一歩
まさにそれを描くための一作でした。
ありがとうございます。
症例3.柊美咲への応援コメント
美咲が最初は「病気になった自分」を人生の足枷としてしか見られなかったのに、榎本や桃花との対話を通して、少しずつ自分から周囲へ伝えていこうと思えるようになる流れがとても良かったです。特に桃花が、姉の言葉を恨むのではなく「自分が想像できていなかったことへの気づき」に変えているのが格好いいですね。最後、美咲がマンチカンになった状態で榎本の言葉を思い出し、「やるだけやってみますか」と決める締めも、彼女らしい強がりを残した前向きさがあって好きです。
作者からの返信
このお話は最初に考えていたものとはまったく違う形になりました。書いていくうちに姉妹二人に物語を引っ張られたような気がします。最終的に桃花が超カッコよくて惚れそうになりました(笑)
最後のセリフ好きと言ってもらえて嬉しいです。
症例2.牟田嘉彦 (後編)への応援コメント
前編では「猫になったヤクザ」という可笑しさが強かったのに、後編ではその猫の姿だからこそ賢介を命懸けで守ろうとする牟田の情が真っ直ぐに出ていて、ぐっときました。とりわけ財前の「それでも命があるうちは、ちゃんと生きろ」という言葉が重いですね。過去を帳消しにはできなくても、この先の生き方は選べる――その着地点が介護職というのも、賢介の「面倒を見る」という言葉と綺麗につながっていて好きです。最後に牟田が「こいつがそばにいたら安心かな」と思えるようになったのも、とても温かな余韻でした。
作者からの返信
ありがとうございます。
汲み取っていただけて本当に嬉しい。
症例2.牟田嘉彦 (前編)への応援コメント
前話とは一転して、今回は「猫になったことを絶対に知られてはいけない男」という状況そのものが抜群に面白いですね。強面の牟田が猫の姿で賢介にマフラーでぐるぐる巻きにされ、「ヨシさんみたいだな」「だから本人なんだよッ!」となるくだり、このギャップがかなり好きです(笑)。その一方で、財前への恩義や自分を「罰を受ける側」と捉えている牟田の人生も重く、最後はその秘密ごと危険な場所へ運ばれてしまう引きが見事でした。
作者からの返信
第一話とかなりテイストが違いますが楽しんで書けたお話です。強面ヤクザが可愛い猫になっちゃうギャップ面白いですよね(笑)
症例1.細川栄一への応援コメント
「猫になる奇病」という突飛で面白い設定から、こんなにも地に足のついた家族の物語へ繋がっていくのが印象的でした。猫になったことで妻の「名もなき家事」や職場の誰かの小さな働きに気づけるようになる――文字通り視点の高さが変わることと、栄一自身の生き方の変化が重なっているのがいいですね。そして反抗期の歩夢が、猫になった父を黙って撫で続ける場面がとても好きです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この設定を思いついたとき最初にするりと降りてきたので、短いけどこれがシリーズの根幹となる話なのだろうなと思いながら書きました。普段なんとなく思っていることを無理なくまとめられた気がしているので、読み取っていただけてとても嬉しいです。
症例5.鈴本千絵 (後編)への応援コメント
朝から胸がジーンとして、目頭もうるうるです。
いいお話です。何だろう、世界が優しく見えます。是非、いろいろな人に読んでもらいたいお話です。
前回トンチンカンなコメント書きました。誰が猫になるのか題名に書いてありますよね。(笑)
私の癖で、題名はあまり見ないで読み始めてしまうんです。でも、誰だ、いつなる、何がきっかけだ! と、楽しませてもらいました。
おばあさんの
「自分の気持ちを言葉にするのが苦手だからね」
この言葉にこの病の何かが関係しているようなそんな気がしました。
高校生になった康太の言葉が嬉しいです。秘密を抱えて生きてきた3人に最高の決着をつけてくれました。
最後の千絵さんの気持ちにほっこりします。猫の姿でいる老後はきっと快適です。羨ましい限りです。でも、
『ずっと隣にいてくれた人と、できれば最期の日、その瞬間まで言葉を交わしたい』
この言葉にも頷けるんです。
これでひとまず完結なんですね。残念ですが、凄く楽しませてもらいました。ありがとうございます。
完結おめでとうございます。そして、お疲れさまでした。
作者からの返信
ニャにゃねこにゃさん、最後まで読んでいただきありがとうございました。そしてまた素敵なコメントをいただき感激しております。
「自分の気持ちを言葉にするのが苦手」なのはまさに私自身のことでもあるのですが、だからこそこのお話を頑張って書いた甲斐がありました。楽しんでいただけて本当によかったです。
どうもありがとうございました!
症例5.鈴本千絵 (前編)への応援コメント
この三人の中の誰が猫になるんだろう。ずっと考えながら読み進めてきました。
帰ってこない康太の所でほぼ息子さんだと確信していたのですが、母様でしたか。
でも、この病の発症条件にその人の持つ生き様というか心のもちようみたいなのが関係している気がしてきました。
気になる後編が楽しみです。
作者からの返信
心の持ちよう
まさにその通りだと思います。
いつもあたたかいコメントありがとうございます。とても励みになります。
編集済
症例4.向井春陽への応援コメント
病気を理解するには、正しい知識が必要。これって、人類が繰り返してきた歴史でも証明されているよなー。無知は罪。そう言える実例だよ。
思春期の学生にとっては大問題。春陽はよくやっている。冷静に向き合えている。きっと、レンとの苦い経験が冷静に病気と付き合っていく糧になったのだろう。
堀田さん、かっこいいな。親友達もいい子だ。
レンのおかげで、母親との距離の取り方が春陽にも何となく分かったんじゃないだろうか。感情的になったら、全てが壊れていく。そういう意味では、この病はやっかいだ。
この学校でなら、春陽はやっていける。春陽の「おはよう」からそんな未来が感じられた。
作者からの返信
『正しい知識が必要』
本当にその通りですね。でも堀田さんやレンたちのおかげで春陽は自分を取り戻すことができたと思います。友情に救われた話になりました。
>春陽の「おはよう」からそんな未来が感じられた。
素敵なコメントをいただけて本当に嬉しいです。
書いてよかった!ありがとうございます!
症例3.柊美咲への応援コメント
言わなきゃ伝わらない。
確かにそうだが、それを受け入れてくれる組織なのかだよな。そして、発症したときのバックアップはできるのか。告知は難しい判断だ。
猫の肉球は、タッチパネルに反応するような気はする。タブレットなら使えるかもしれない。
まあ、何にしても妹さん、しっかりしているね。いい家族だよ。
その変態達は猫好きではない。天罰が下されるべきだ。
作者からの返信
〉受け入れてくれる組織かどうか
本当にそうですね。難しいところもあるんだろうなと思います。
肉球でタッチパネル操作はなかなか難易度高そうですが(^_^;)
自分でもわりと気に入っているお話なので、いい家族と言っていただけて嬉しいです。コメントありがとうございました!
症例2.牟田嘉彦 (後編)への応援コメント
看護婦さんの前で戻っちゃうとか、タイミング悪すぎて笑えましたww
でも、そういうタイミングの悪さって、意外とあるあるですよね!
続きも楽しみに読ませて頂きますね(*ΦωΦ)🐾໊
作者からの返信
ありがとうございます!
続きも読んでいただけて嬉しい!!!
看護師さんは気の毒でした(笑)
でもある意味ナイスタイミングではあったのかなと。じゃないとカミングアウトできませんもんね。
続きもぜひぜひよろしくお願いします!
症例2.牟田嘉彦 (後編)への応援コメント
賢介いい奴っす。介護職も真面目にやるだろう。
戻ったのが病院でよかった。でも、注目されている病気だからきっといろいろ聞かれて検査されてい大変だったろうな。
まあ、何にしても命があってよかった。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうなんですよ、賢介いい奴なんです。
病院の看護師さんは気の毒だったかもしれませんが、本人も恥ずかしい上に質問攻めで参ったでしょうね(笑)でもみんなが無事だったので終わりよければすべて良しだと思います。
症例2.牟田嘉彦 (前編)への応援コメント
ですよねー。元に戻ればすっぽんぽん。これは恥ずかしい。
舎弟君、健気じゃ無いですか。猫好きだし、きっと根はいいやつっす。
ちょっと緊迫した場面です。この先どうなる。
作者からの返信
猫になる瞬間も抜け殻(笑)あるから恥ずかしいけど、戻るときはもっと恥ずかしいですよね~(^^;) 賢介はすごく良い奴なんです。後半もどうぞお楽しみに!
症例2.牟田嘉彦 (前編)への応援コメント
舎弟君の前で人化はイヤですね(^^ゞ
たこ焼きは置いて帰れに、それは食べるんだとツっ込みました(笑)
作者からの返信
ツッコミありがとうございます( *´艸`)
舎弟くんにだけは絶対見られたくなかったおじさんですw
症例5.鈴本千絵 (後編)への応援コメント
千絵が「誰かの妻」「康太のお母さん」という役割だけでなく、初めて自分自身の人生を見つけていく過程と、亘がそれを急かさず隣で支え続ける関係がとても温かかったです。康太が十五歳になって「好きならちゃんと言いなよ」と二人の背中を押す場面も、かつて母の負担になることを恐れていた少年の成長が感じられて好きですね。そして八十一歳の現在、長い人生を共に歩いた亘の名を二日ぶりに人の声で呼ぶラスト――「言葉にするのが苦手」だった千絵の物語がここへ辿り着くのが、本当に美しい締めでした。
作者からの返信
すべてのお話に丁寧なコメントを頂戴し、誠に恐縮しております。
物語に込めた想いを汲み取っていただき、しかも「美しい締め」と言っていただけて本当に幸せです。ありがとうござました!心より御礼申し上げます。