記憶を失った承認者と、AI・ラザロ04の対話を通して、航行の目的や真相が少しずつ明かされていきます。
ワープ理論や宇宙の話が好きなので、興味深く読みました。物理の説明は難しく感じる部分もありましたが、禅問答のような二人のやり取りに引き込まれます。
特に印象的だったのは、人類に共通する知識と、一人ひとりの感情をどう残すかという問いです。壮大な時間と空間を扱いながら、「個」を残してほしいという主人公の願いには切実さを感じました。
人類が存続するとはどういうことなのか。読み終えた後も余韻が残り、AI社会に生きる今の私たちにとって、人間らしさとは何かを考えるきっかけにもなりました。