「魔力0の無能」と蔑まれていたタクトが、人類未踏の第68階層に置き去りにされる。
ここまでは王道の追放・ざまぁ系かと思ったのですが、面白かったのはその先でした。
魔力を吸収する植物型の魔物が、魔力0のタクトだけは襲わない。
これまで欠点として扱われてきた「魔力0」が、死の階層では生き残るための条件になるという逆転が気持ちいいです。
さらに、魔導ポーションを作って植物の魔物「ボス」と少しずつ意思疎通し、食料や水を確保しながら68層で生活基盤を作っていく過程も楽しい。
一方、地上ではタクトを無能扱いしていた側が、彼が地図、魔法陣、ポーション、勉強など、実はパーティーの多くを支えていたことに少しずつ気づいていく。
タクト側のサバイバルと、彼を失った側の崩壊が並行して進む構成が面白く、先を読みたくなる作品でした。