あやしや本舗異世界店
相有 枝緖
あやしや本舗
その店は、王都の大通りではなく、いくつかの通りを奥へ進んだ裏にあった。
こぢんまりとした一軒家で、扉には小さく『あやしや本舗』と書かれた看板が下がっている。
看板があれば営業中、無ければ休みだ。
扉には窓がなく、中の様子はうかがえない。
道に面した窓にはカーテンがかかっており、ほんのりと中の空間は感じられるが、やはり中を覗くことはできない。
壁には蔦が這い、入りにくさを助長している。
玄関ポーチの横には小さな花壇があり、花が植えられていた。
知らない人が見ればただの花だが、ある程度の教養がある者ならわかる。
非常にに高価なバラだ。
苗を手に入れるのも一苦労で、貴族のような上流階級であれば、ある種のステータスにもなる花である。
ひっそりとたたずむ店は、裏通りに馴染み切らず、ちぐはぐで怪しい雰囲気を醸し出していた。
それでも噂を聞いて、今日も依頼者がやって来る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます