ダンジョン攻略の本当の終わりは、無事に帰ってくること――その当たり前を守るために結成された救助隊の物語は、最初からテンションが高い。
異常なまでに強い隊員たちが、崩落寸前の階層へ飛び込み、暴走する魔物を押し返し、迷った探索者を引きずってでも連れ帰る。
その“はちゃめちゃ”が爽快で、読んでいて息が軽くなる。
ただの救助劇では終わらず、ダンジョンに広がる異変が隊の背中をじわじわ追い詰めていく展開も魅力。
誰が、何のために、帰還率99.8%の世界を揺らしているのか。
救助の現場の熱と、迫る謎の影が同時に走る、勢いある一作。