この物語を読んで、まずとても優しくて温かいお話だなと感じました。
紡は病気のお母さんを支えながら、学校ではつらい思いをしていて、本当にたくさんの苦しさを抱えています。そんな紡の姿を思うと胸が苦しくなりますが、幼い頃に出会った「天使ちゃん」との思い出が、物語に優しい光を与えているように感じました。
また、理玖との出会いによって少しずつ紡の世界が変わっていくところも素敵だと思います。誰にも言えなかった気持ちや孤独を抱えていた紡が、人とのつながりの中で少しずつ前を向いていく姿は、とても応援したくなります。
「天使ちゃんは何者だったのか」「なぜ姿を消してしまったのか」という謎も気になり、続きが読みたくなるあらすじでした。海辺の思い出や約束がどのようにつながっていくのか、とても楽しみです。
悲しい出来事もありそうですが、それ以上に人の優しさや大切な出会いの温かさを感じられる物語だと思いました。読んだ後には、きっと心が少し温かくなる作品なのではないかと思います。