御存知ですか皆さん、BLはホラーと大変相性が良いのです(私調べ)。
というわけで、本作も面白くないわけがない!(断言)
個人的に、BLとホラーの相性が良いっていうのは、そこに『エロス』が挟まりやすいからだと思ってるんですね。なんて語れるほどBLホラーを読んでるわけでもないんですけど(笑)
本作もですね、いやもう大人の世界ですよ。
BLとホラーは相性が良いのです。何度も言います。そこにエロスが挟まるからです。エロスエロスうるさいな、官能と言いなさい。
あらすじとしてはこうです。
謎の廃屋に魅せられてしまった雄流少年は、気持ちを抑えきれずにそこへ足を踏み入れてしまうわけですね。そこで謎の少年風彦に出会うわけです。なんやかんやあってそれからしばらくその廃屋に近づけなくなってしまうわけですが、大人になって再びその廃屋へ行くと――、という。
いるわけですよね、その当時と変わらぬ姿の風彦が。
やがて、思いを通わせて二人はそういう関係になるわけですが、読者としては「よせ雄流君!それは罠だー!」状態。雄流君の方でも「こんな関係良いはずはない」と思いつつも、風彦の魅力の前にはなすすべもなく……。
そんな中、ある男が立ち上がるわけですよね。
(私調べ)読者人気ナンバー1、シゲやんです。
レビューから先に読んでしまった方は「誰だよ!」と思われたかもですが、既に読んだ方は強く頷いてくれるはず。コメント欄も彼への激励でいっぱいです。私だってもう拳を振り上げて彼を応援しましたとも。
雄流君は廃屋から出られるのか。
風彦とはいったい何者なのか。
そしてシゲやんは?!
最後まで見逃せないBLホラーです!!ぜひ!!
【レビューコンテスト応募】
中学生の頃、通学路にある廃屋に強烈な引力を感じた雄流が、意を決してその場所に足を踏み入れるところから、物語は動き出します。
そこで彼が出会ったものは、現実離れした圧倒的な美貌を誇る風彦という少年。彼に強く惹かれたのですが、その時は、すぐに忘れてしまう。
時を経て、雄流が再び彼と出会うのは十年ほど後。
大人になった彼は、幼馴染の言葉から風彦の存在を思い出します。ふたたび彼と出会った彼は、流されるままに少年のままの彼と『結婚』してしまうのです。
この物語は単なるホラー作品ではありません。
恐怖や戸惑いを通り越し、抗いがたい情欲や執着へと変質していく過程が非常にスリリングに描かれた心理小説とも読めるのです。
「妖魔」という存在がもたらす非日常的な恐怖と、BLというジャンルが持つ濃密な感情描写が見事に融合して、読んでいるこちらも廃屋の湿った空気感に飲み込まれるような感覚に陥ります。
残酷な描写や性的な暗示を含むストーリー展開は、この先、雄流と風彦の間でどのような愛が形作られていくのか、その先の予測を困難にさせます。
ホラーテイストの強い耽美な世界観が好きな方に、ぜひ読んでいただきたい一作。
短いエピソードの中に凝縮された危うい関係性と、物語の続きが待ち遠しくなる中毒性を強く感じる作品です。
【レビューコンテスト応募】
通学路にある廃屋に興味を持った、中学生の雄流くん。
ある日好奇心が抑えられずに探検に行くと、そこには風彦という美少年が。
不思議な雰囲気の風彦に交換を持つもすぐに別れ、時は流れて雄流は社会人に。
大人になった彼はふとした理由で再び廃屋を訪れますが、そこには当時と変わらぬ姿の風彦がいました。
何年も経っているのに姿が変わってないなんて、妙ですね。
そもそも風彦はどうして廃屋にいるのか?
しかもこの風彦、雄流くんと夫婦になろうと言い出したのです!
美少年と夫婦になるなんてドキドキ。
しかも謎めいた奇妙な存在故に、別の意味でもドキドキです!
そしてこのお話ではもう一人、欠かせない存在がいます。
それは雄流の幼馴染みである、シゲやん。
彼は昔から雄流くんに想いを寄せていて、だけど男性同士ということもあり、気持ちを伝えられずにいました。
しかし、大事な雄流くんが得体の知れない男と夫婦になるなら、黙っていられるはずがありません!
実は霊力を持っていたシゲやんは風彦のことを怪しみ、多方面から彼や彼のいる廃屋のことを調べますが、分かったのは血生臭い事実。
果たしてシゲやんは、雄流くんを取り戻すのができるのか?
シゲやんの奮闘ぶりがすばらしく、雄流くんと二人、ダブル主人公のように思えました。
ゾクッとするも、怖いだけじゃなく深い愛情を感じられる、ちょっと切なくもあるお話です。
中学生の頃、とある廃墟にが気になり中に入った雄流。さらに、そこで出会った風彦という男に心奪われていくのですが、その後受験やらなんやらのせいで廃墟に行くことはなく、時は流れる。
ですが雄流が24歳になりふとしたことから再びその廃墟に向かった時、再び物語が動き始めます。
かつてと変わらない姿の風彦がいて、しかもお互いに惹かれ合った二人は瞬く間に結ばれる。性別の壁を超えて夫婦になって、愛に満ちた生活が始まります。
…………と、ここまで書くと幸せいっぱいに思えなくもないかもしれませんが、何かおかしくありません?
どうして廃墟に人が住んでいるのか、どうして何年も経っているのに姿が変わらないのか。
愛の前にはそんなの些細なこと。なんて言うには、あまりにも違和感が大きすぎます。
とはいえそれは、あくまで読者視点で見たからこそ。雄流はおかしいなと思いはしても、想い合う風彦との生活の前にはそんな疑問にも目を瞑り、廃墟での生活を享受していくことに。
しかーし、そこに待ったをかける男が一人いたのです。
雄流の友人、シゲやん。断片的に事情を知り、こんなのおかしいと思った彼は独自に調査を始めるのですが、こんな異常事態に恐れを抱きながら、それでも奮闘する姿が健気。
自分の中で本作の最推しキャラは彼です!
そんなシゲやんの頑張りが報われるためにも、是非とも全ての謎を解き明かし事態を解決してほしいところですが、この廃墟や風彦には、相当根深い何かがある模様。
シゲやんは、雄流を助けることができるのか!?
妖しくも美しい、そしてどこか切ないBLホラー作品です。
タイトルにもなっている廃屋の『妖魔』こと風彦は、浮世離れした美貌の少年。
彼に心を奪われ、廃屋に引き込まれた主人公・雄流は、おかしいと思いつつも絶え間なく与えられる快楽に溺れ、現実へ戻れなくなります。
疑念と官能、風彦への愛と現実への未練。渦巻く不穏の中で揺れ動く雄流の運命や如何に。
雄流を助けようと奮闘するのが、幼馴染である繁。彼は霊能者・馴空と共に、廃屋と妖魔について調査を進めます。
突き止めたのは、過去に起きたとある凄惨な事件。風彦とはいったい何者なのか——
この繁パートが非常にいい。繁はひたむきで行動力があり、馴空先生は誠実な人柄で頼りになり、師弟のような関係のバディにとても好感が持てます。
情報提示が巧みで、謎から謎へとテンポよく進んでいく物語に、読む手の止まらなくなること間違いなし。
現実から切り離された雄流パートと、地に足のついた繁パート、対照的な二つの視点から『風彦』という存在に迫っていくストーリー展開が、読者を飽きさせません。
風彦の偏執の奥には何があるのか。
雄流は風彦の愛から抜け出すことができるのか。
最後の最後まで目が離せません。
【レビューコンテスト応募】
雄流は、町にある古い家に興味をひかれます。誰も住んでいないと思われる廃屋。
中学生なので好奇心旺盛。なんと、真夜中にその廃屋を見に行くのです。
丑三つ時に廃屋に忍び込むなんて、それだけでもゾゾっときます。
誰も住んでいないと思っていた古い家には、住民がいました。
美少年の風彦です。
とっても怪しい!!
美しい風彦に、雄流は魅了されます。
読者としては、「いやいやいやっ!絶対に人間じゃないって!」と心配になります。
そこからおどろおどろしい展開になるかと思いきや、雄流の友人の繁のおかげで窮地を逃れます。
良かった良かった。持つべきものは、霊感のある親友です。
しかし、それから数年後。
物語は大きく動きます。
ホラーなのですが、風彦が優しいのです。ただし、雄流に対してだけ。その他の人間には容赦がありません。
雄流、逃げて!!と思うのですが、魔の魅力ともいえる風彦に溺れていきます。
ホラーでもあり、BLの愛の世界でもあり、耽美な世界も楽しめます。
そしてどうやら物語の裏には、悲しい過去があるようです。
風彦にはどんな過去があるのか。そして雄流はどうなってしまうのか。
どのような結末が待っているのか、ハラハラドキドキします。