主人公であるメイシェリルの、物静かで真面目、そして努力家なところがとても魅力的な作品です。
最序盤は王道の「婚約破棄」の展開から始まりますが、そこにしっかりと「キノコ」が動機付けとして絡んできます。心理描写や流れがとても丁寧なので、突飛な設定に思えるところも全く違和感なくスッと物語に入り込むことができました。
その後に始まるスローライフの描き方も素敵でした。単なる「田舎暮らし満喫!」とならないのが本作の魅力。令嬢として育てられた主人公が直面する苦労が、生々しい生活描写を通してしっかりと語られており、物語に確かな説得力と深みを与えています。
作中に登場する魔法の雰囲気も最高です。派手さこそありませんが、どこか昔ながらのおとぎ話のような不思議さがあり、個人的にとても大好きな世界観でした。タイトルの通り、キノコがただの飾りではなく、物語の中でしっかりと意味を持っている点も素晴らしいです。
物語はまだまだこれからという印象ですが、今後どんな不思議な魔法やキャラクター、そしてどんな「新しいキノコ」が待ち受けているのか。先の展開が楽しみで仕方ありません!じっくりと世界観に浸りたい方にぜひおすすめしたい作品です。