親からの期待や学年一位の座を守るため、常に完璧な笑顔の仮面を被ってきた主人公。
レールから外れることを恐れる彼の息苦しさは、どこか他人事とは思えません。
そんな彼を非日常(ゲームセンター)へと引っ張り出す佐伯の存在は、救いの光のようにも感じられました。
母親からの無情なスマホ通知と、初めて吐露される主人公の本音の対比がリアルで、一気に引き込まれていきます。
張り詰めた糸が切れたとき、悠真が吐き出した本音に思わず涙がこぼれそうになりました。
完璧主義の息苦しさと、そこからの「心のサボり方」の描写がよかったです。
頑張りすぎてカレンダーを予定で埋めてしまう人にこそ読んでほしい、そっと寄り添ってくれる優しい名作です。