8話まで読了しました。
まずは書かせて頂きますと、ぼくはこういう反骨精神溢れる作品、好きです。個人的に。通ずるものを感じて。
作者サンの背景まで気になります。
こういう作品を書ける方は強いと思います、ぼく個人的に。
短い作品なのに、かなり強いものを残していく作品でした。
「いきている、だけ。」
タイトルからして、どこか寂しい。
けれど読み進めていくと、その言葉が単なる生存の話ではなく、人が誰かを求めたり、愛したり、拒絶したりすることそのものに繋がっているように感じます。
特に印象に残ったのは、人を好きだからこそ生まれてしまう感情の重さ。
「自分だけを見てほしい」 「他の誰かを見ないでほしい」
そんな気持ちは、決して珍しいものではありません。
だからこそ怖い。
自分でも止められないほど感情が膨らんでしまったとき、それは愛なのか、執着なのか、それとも別の何かなのか。
8話まで読んで、単純に「怖い話」とは言えない作品だと思いました。
むしろ怖いのは、登場人物たちの感情に、読んでいる自分自身もどこか共感できてしまうこと。
特に第8話は、感情が一気に決壊していくような凄まじさがありました。
「許してるのに、許せない。」
この矛盾が、人間の感情そのものなんだと思います。
そして、壊れてしまったものを前にしても、それでも相手を愛している。
その愛情と憎しみが同時に存在している描写が、とても苦しく、そして印象的でした。
ホラーというジャンルに分類されていますが、個人的には「人間の心を描いた物語」という印象のほうが強いです。
生きている。
ただ、それだけ。
それだけのことが、どうしてこんなにも難しいのか。
静かで、短く、それなのに読後に残る作品でした。