照りつける夏の日差しや縁側の情景など、どこか懐かしい和の雰囲気の中で描かれる、人魚・アサガオとの不思議な日常譚です。一番の魅力は、ヒロインであるアサガオの絶妙なキャラクター性!普段は茶碗や水筒に収まるサイズで可愛らしく過ごしているのに、元のサイズに戻った途端に見せる「水精」としての妖艶さには、主人公の総一郎だけでなく読者もドキッとさせられます。まるで、誰もが一度は想像した夏の田舎のおばあちゃんの家で起きた不思議な体験を思わせるような作品でした。