日頃から、近況ノートで感じられるまめいえさんの家族愛、特に娘さんへの愛情が、この作品の主人公リリアを見守るイケオジ軍団と重なりました。
F級冒険者のリリアが、ひょんなことから迷い込んだバー“ランテルナ”で、SS級の伝説の勇者達と出逢い、彼らとの繋がりの中で成長して行く話。
児童文学者を目指すまめいえさんの作品には、ほとんど悪役が出てこない。本作も、今のところモンスター以外の悪役は出てこず、ハッピーエンドで一旦完結してるので、安心して読めます。
今回マッチョを封印すると宣言した通り、マッチョという言葉は出てませんが、今後続きがあるとしたら我慢出来ずに出してくるのではないかと期待します(笑)
今後、他の魅力あるキャラクター達が活躍する場面も楽しみにしたい。
おススメです♪
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登場する「イケオジ」たちの、保護者な雰囲気がとにかく微笑ましかったです。
新米冒険者のリリアが、ある時に不思議な酒場に迷い込む。普段は何もないはずの路地裏に扉が出現し、グレンなる男が営む酒場に入れることに。
そこには通常のギルドの中では出会えないような「SS級冒険者」なおじさまたちが集っていた。
リリアはどこか初々しくも危なっかしく、それでも早く一人前になろうと頑張っているため、おじさまたちもついつい見守らずにいらなくなる。そうして「保護者」として気をもみながら彼女をサポートするように動き始める。
この関係性がものすごく良い感じで、「グレンの酒場」のあたたかさが伝わってきます。
そして酒場の設定の描き方がとても印象的でした。
「通常の酒場ではない、高レベルなユニットたちと出会える酒場」。どことなくRPGに「裏ワザ」として実装されていそうな感じ。
もしもゲームの序盤からそういうキャラを仲間に出来て、一緒に冒険できるようになれば。
……もう、レベル上げの心配はないですね。
主人公(リリア)は後列の方に置いておいて(ついでに仲間の防御力の高い装備を外してリリアに装備)、それで強い敵の出まくるダンジョンに入り、経験値を稼ぎまくる。
おそらく、一回の戦闘で1レベルくらいずつ、リリアはサクサクとレベルが上がることでしょう。
そんな感じに「ドラ〇エあるある(特にⅢ)」なキャラ育成がふと頭をよぎるシチュエーションなのですが、その辺りのリリア側の心情描写がとても巧みで、「実際にそういう状況になったら、やっぱり本人は嬉しくないんだろうな」というのが強烈に伝わってきます。
実力不足な自分自身に悩むリリア。そんな彼女を放っておけないおじさまたち。そして不思議な酒場をめぐるシチュエーション。
RPG好きとしてはニヤリとさせられる趣向もあって、「自分がリリアだったらこの状況をどう活かすだろうか」なんてことも自然と考えさせられます。
そんな「冒険」のワクワク感や、冒険者の抱える葛藤を味わえる、とても読み応えのあるファンタジーです。
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