注目作品に上がっていたことから、手に取って拝読。
こちらに書いてあること、本当にその通りだな、と頷きながら読みました。
愛には4つの形態があるとされています。すなわち、家族愛(ストルゲー)、隣人愛(アガペー)、肉欲(エロス)、博愛(フィリア)です。
本書はさりげなく、すべての愛について、触れながらも、恬淡透徹とした境地と眼差しから、「理想の生きやすい社会」というものを語りつつ、一方で現実、そうではない「醜いマウントの取り合いばかりしている社会の実相」を浮き彫りにして、相対化させていると思います。
ご本人の苦しい胸のうちと心の病を抱えるに至った境遇が読む人に一層の説得力をもって胸に訴えかけてきます。
ここに書いてある通りの精神構造を社会全体が持てれば、だいぶ生きやすい世の中になると思いました。