大切な幼馴染を守るため、眠っていた力を目覚めさせた高校生・如月志馬。
序盤は、強大すぎる力に振り回されながら、本当の強さを求めて歩み始める物語です。
【とことん濃い武術描写】
空手や古流武術など、さまざまな武術が登場。
構えや身体の使い方まで細かく描かれ、戦いや修行には武術ならではの理屈が詰まっています。
【今は力に振り回される主人公】
強大な力を持ちながら、まだ自分では扱いきれない志馬。
力に振り回される少年が、それをどう自分のものにしていくのか。その成長も気になります。
【心に残った名台詞】
――拳を振るったことに、1ミリの後悔もしてねぇよ
自分の身体を壊しても、大切な人を守るために立ち向かった志馬らしさが伝わってくるこの一言が印象的でした。
武術の熱さと主人公の成長が気になる方へ、オススメの物語です。
タイトルからしてただならぬ雰囲気がありますが、実際に読み進めてみると、その期待を裏切らない濃厚な格闘ドラマです。
空手を中心とした武道・格闘技の描写はかなり本格的で、技の名前や流派、間合い、攻防の描写など、格闘技へのこだわりが随所に感じられます。
そして、この作品の魅力は格闘技だけではありません。キャラクターも設定も展開も、とにかく濃い。
濃いめ、硬め、油マシマシです。しかも食べ進めるほどにトッピングも増えていくような勢いがあります。
1990年代中頃という時代背景も独特の味わいを加えていて、現代の格闘作品とは違う、どこか懐かしく荒々しい「世紀末」の空気が作品全体に漂っています。
それでいて、キャラクター同士の関係や因縁もしっかり描かれているため、単純な格闘シーンだけを楽しむ作品ではありません。
まだ物語の途中ですが、この濃厚な世界観の中で、登場人物たちがこれからどこへ向かっていくのか気になる作品でした。
格闘技好きはもちろん、こういう濃厚な作品が好きな方には、一度味わってみてほしい作品です。