タイトルからしてただならぬ雰囲気がありますが、実際に読み進めてみると、その期待を裏切らない濃厚な格闘ドラマです。
空手を中心とした武道・格闘技の描写はかなり本格的で、技の名前や流派、間合い、攻防の描写など、格闘技へのこだわりが随所に感じられます。
そして、この作品の魅力は格闘技だけではありません。キャラクターも設定も展開も、とにかく濃い。
濃いめ、硬め、油マシマシです。しかも食べ進めるほどにトッピングも増えていくような勢いがあります。
1990年代中頃という時代背景も独特の味わいを加えていて、現代の格闘作品とは違う、どこか懐かしく荒々しい「世紀末」の空気が作品全体に漂っています。
それでいて、キャラクター同士の関係や因縁もしっかり描かれているため、単純な格闘シーンだけを楽しむ作品ではありません。
まだ物語の途中ですが、この濃厚な世界観の中で、登場人物たちがこれからどこへ向かっていくのか気になる作品でした。
格闘技好きはもちろん、こういう濃厚な作品が好きな方には、一度味わってみてほしい作品です。