※連載中の作品を、第12話まで読んだところでの感想です。
十五歳の自分がつけた二つ名が恥ずかしすぎて、大陸ごと捨てて逃げた男の話です。分かる。分かりますよ。
新大陸に着いて早々、肩をぶつけられて「薄汚ぇおっさん」と罵られ、そこで喜ぶんですよ。誰も自分を知らない、ただのおっさんとして扱ってもらえるのが嬉しくてたまらない。ここで好きになりました。
で、若者三人に拝み倒されて師匠になります。この人、教えるとき自分の得意技を全部封じるんです。誰でも使える基礎だけで戦って見せる。そして十二話、三人が使う技はぜんぶこの人が教えたやつなんですよ。ここが気持ちよかった。
イベント屋として感心したのは、決戦前の三日間。風避けを張って、竈を組んで、前の晩に肉を焼いて士気を上げて、当日は目を闇に慣らしておく。隣の大手クランは焚き火を囲んで談笑しています。この差が容赦ない。
あと痛いクラン名同士がぶつかる回、あそこで一番笑いました。
今ちょうどすごい引きのところです。続き、楽しみです。ゆっくり読ませて頂きます。