製材所で働く家族の日常や故郷への想いを丹念に描いたことで、突然告げられる戦争の衝撃が際立ち、アテネの焦燥と不安が読者にも伝わってくる重厚な作品でしたです。
科学国家と魔法国の戦争という構図に惹かれた。平和な田舎娘だったアテネが、家族と故郷を奪われ復讐へ染まっていく導入が強烈。ニコラの冷徹さも単なる悪ではなく、戦場の論理として描かれていて印象深い。ルーナとの対比によって、復讐と使命の違いが浮かび上がり、今後アテネがどこまで変貌していくのか気になった。