9話まで読みました。とても面白かったです。
世界観、キャラクター、会話、旅ものとしてもバディものとしても楽しめる作品です。
真面目で少し世間知らずなカンランと、人懐こくて口は悪いけれど頼れる狗人シバヤの掛け合いがまず楽しいです。重めの世界観でも自然に読み進められました。
特に好きなのは、主人公が大きな使命に悩みながらも、目の前の出来事に向き合って少しずつ変わっていくところです。理想だけではどうにもならない世界で、それでも自分にできることを探していく流れに読み応えがあります。
シバヤもかなり魅力的です。カンランとの距離感もとても良いです。二人の関係がどう変わっていくのか、続きを追いたくなります。
今後、二人がこの壊れた世界で何を見つけ、何を変えていくのか楽しみです。
きちんと全部読みました。とてもよかったです。
売れるとか、売れないとかは僕にはわからないけど、少なくとも作品として完成しています。なんとなくですが、これでいいのかと不安に感じながら執筆していたのではないかという部分、または、台詞とかは僕の口調とも似ているので、ここは楽しかったのではと、随所に心の現れみたいなものを感じて、嬉しい気持ちになれました。
ライター目線で見ても、特に変なところもなく、記号の使い方も変じゃないと思います。
あなたが描きたい、もしくは心で描いた世界を、30パーセントくらい?は感じられたと思いますし、素敵な感性持っていて、ここまで描ききる努力があるから、自信を持ってくださいね。
もう、不安や焦燥感を持つ必要はないので、堂々と、自分は作家なんだ!と、これから、一人のファンとして、読者として、僕を楽しませてください。
ありがとう。
「大消失」という世界規模の災害から一世紀以上が経った、復興途上の街を舞台にしているのが新鮮でした。ファンタジーらしい大きな設定がありながらも、語られるのはシバヤという何でも屋が日々受ける小さな依頼や、街の人々との関わりという地に足のついたエピソードなのが好印象です。
「がめついが腕は確かだ」という第一印象から始まり、各話のタイトル「毛玉と電柱」「長雨と柴距離と義眼」などからも、ユーモアと少しの切なさが混ざった短編連作らしい空気感が伝わってきます。
復興途中の混乱を抱えた世界観だからこそ、ひとつひとつの依頼の背景に積み重ねられた歴史が垣間見えそうで、短編集としてじっくり世界を広げていける伸びしろを感じる作品です。