魔王討伐の旅の途中で心が折れ、戦線を離脱したドロップアウト組。 そんな彼らが10年後に日本へ帰還したら、そこは悪魔との戦争で変わり果てた世界だった――。
主人公ユウは最強の勇者ではなく、現実的で等身大の青年です。 だからこそ「帰っても就職どうするんだ」「ワイドショーの餌食だろ」などの反応に妙なリアリティがあります。
また、アヤカとの掛け合いも自然で読みやすく、重くなりがちな世界観を程よく和らげてくれます。
さらに、帰還後に出会ったゴブリンのエルヴィスが非常に良いキャラクター。 ゴブリンなのに農家で車を運転し、人間より常識人というギャップが面白かったです。
「勇者の物語」ではなく、「勇者になれなかった者たちの物語」。
異世界帰還ものが好きな方にはぜひ読んでほしい作品です。