このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(592文字)
全体的に読みやすく理解しやすい上に、興味深い内容を扱っている作品だと思います。読者の皆さんにおすすめします。
42人を殺害したシリアルキラーの娘と、それを冷酷に隠蔽し続けてきたサイコパス男爵。物語のクライマックスであろう「勇者による断罪の瞬間」を冒頭に持ってくる構成が非常に鮮烈で、一瞬で物語のダークな世界観に引き込まれます。なぜ娘は大量殺人を犯したのか、なぜ父はすべてを狂わせながらも娘を隠し続けたのかという謎が、一気に心を掴まれました。
ひょんなことから貴族のお屋敷で奉公することになった主人公。そのお屋敷には美しい少女がいてーーー彼女には秘密がありそうな雰囲気、と思い、作品紹介を読みに戻りました。なるほど、そういう話か、と。父娘の完全犯罪がどのように崩壊していくのか、興味深く思います。主人公がどう関与していくのか、利用されるのか、対立していくのか、この先を楽しみに読ませて頂きます!
殺人衝動、影の茨、人間ではなさそうなメイド。登場人物それぞれが何か事情を抱えているようで、序盤からぐっと引き込まれました。主人公たちが起こすそんな惨劇に立ち向かうのが、勇者という構図も面白く、ただの事件ものではなく、ファンタジー世界だからこその展開が楽しめます。伏線的な描写もちらほらあり、それぞれがどう繋がっていくのか、続きが気になります!
※ネタバレ避けてレビューします概要欄で作品登場人物の紹介がされていますが、その個性的キャラクターたちの平穏な日々を描きつつ着実に物語の核心部分へ進んでいく様が引き込まれポイントです。各話冒頭で書き手不明な手記で不穏かつミステリアスな空気を醸し出すのに一役買っており、サイコな雰囲気好きな方にはピタリと合う作風に仕上がっています。
廃礼拝堂の静けさから一気に剣戟へ転じる流れが非常に映えています。 「連続殺人の少女」と「それを庇う父」という構図が早い段階で提示され、物語の核心への興味を強く引っ張ります。