地縛霊。
読んで字の如し、死してその地から離れることができなくなってしまったものの存在である。
地縛霊の例は挙げるとキリがないが、不思議なことに事故現場の悲劇が多い気がする。
始まりは……理不尽で悲しすぎる事故だった。
スマホを見ながらの脇見運転……。
人というのは愚かなもので、他人の悲しい失敗例を散々見てきているはずなのに自分が繰り返す。
そして、彼女は家に帰ることができず、路上に取り残された。
それ以来、その路上にて、生と死を司どる存在になるのだが、
彼女が無事に、帰るべき場所に帰れる日は来るのだろうか?
車内というのは特別な環境だ。
一人の部屋であるよで、くつろいだり気を抜くと死亡事故に直結する。
いくら科学技術が向上しても、これから先、交通事故が全くなくなるなんて現実はやってこないのだろう。
そして繰り返す以上、この物語のような理不尽も繰り返すのだ。
運転される方は、気を引き締める意味でも、ご一読を。