最後まで読み終えた段階で、「アハハ」と声を上げて笑ってしまう。そんな企みに満ちた楽しい作品でした。
主人公のイノウエさんは、近所に住むユイさんやレンゲジさんたちと井戸端会議をする。
そんな中で「隣」に住んでいるアオキさんの家について、色々と不満が出てくる。
いわゆるご近所トラブル。騒音だとか臭いだとか。本当にどうにかならないものかという不満の数々。
家の中に侵食してくる「日常の問題」だからこそ、我慢できないという深刻さ。
そういう不満について話し合い、アオキさんという人物は本当に困ったものだと感じながら帰宅する。
でも、その後で思わぬ「事実」が判明することになります。
途中まで読んでいてふっと心の中に入り込んだ違和感の数々。それらが一つに結び付き「なるほど! そういうことか!」と組み合わさる結末。
ホラーなのだけれど、その「答え合わせ」が不思議とほのぼのとした感じもあり、ついつい頬が緩まずにいられなくなります。
2000字弱でサクっと読めてクスっと笑える、とっても素敵な物語です。