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石畳に残る足音

石畳に残る足音

みながみ玲

おすすめレビュー

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★★★
★3
1人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • リド。
    139件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    点のような時間が、あとから一本の線になる物語

    企画への参加ありがとうございます。

    「先生」と「わたし」の距離感が、とても静かで美しい作品でした。

    エレベーター、カレーうどん、蝉の声、にわか雨、研究会、石畳、空の青さ。

    何気ない会話や偶然の再会が、すぐには意味を持たないまま残っていて、それが時間を経て、少しずつ一本の線になっていく構成がとても良かったです。

    研究や講義、文献、翻訳、学会といった要素も、知識の説明ではなく、人と人が何かを受け渡していくものとして描かれていて、作者さんの書き方の丁寧さを感じました。

    恋愛とも師弟関係とも言い切れない、名前をつけきれない関係の余白が心地よかったです。

    忘れたはずの言葉が、何年も経ってから意味を持つ。

    そんな静かな時間の重なりが、読後にやわらかく残る作品でした。

    • 2026年6月7日 18:31