導入から一貫して主人公の一人称で語られる情景描写や語り手の心理描写は軽妙で、次へ次へと読み進められる。
いわゆる転生・転移モノとはまた違う、『迷い込む』系(不思議の国のアリスのような)だが、覚え書きの体裁で主人公の見て・聞いて・嗅いで・味わって・感じたものをそのまま書き留めた様式で世界観が語られるため、不思議な感覚で作りこまれた世界観に浸れる作品です。
重要なファクターと思われる”宝石”が果たして単なるマクガフィンなのか、はたまた主人公が迷い込んだ異世界で繰り広げられる物語の今後に深く関与する存在なのか。続きが気になりました。