人物の渇望がよく伝わってくるダークファンタジー。体の痛みを理解しないのに、苦しむたびに大事なものを失うような心の痛みを知る。外側から見てるだけで、心理を覗いているような気持ちを感じさせて、より深みを知ろうと読み込んでしまいます。
影を喰らう器として生きるエスナと、彼を救いたいリオラの関係性が切なく胸を打ちます。感情を取り戻すほど人間性を失うという逆説が物語全体に緊張感を生み、重厚な世界観と静かな絶望が強く印象に残ります。光と影が交差する先の運命を見届けたくなるダークファンタジーです。
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