紀元前のシチリア島を舞台にした、運命の交差点を描いた物語。
ラブロマンス作品では「実は幼い頃に二人が会っていました」という展開が定番となっているらしですが、本作品に登場する二人は、幼い頃に接点が無くたっていずれ竜虎相打つライバルとしてまみえることとなります。
でも、だからこそ。
二人が幼い頃に会っていたら、どんな物語になっていただろうか。
本作で描かれる事件の中心であるギスコが、ハンニバルの大きな動機になっていて、その想いが壮大な山脈をも越える原動力になる流れが感慨深いです。
河はやがて海へ注ぐものだけど、潮風の香るシラクサの海から、歴史の大河が流れ出て行く。