第1話 シラクサの夏への応援コメント
とても美しい文体だと思い、心惹かれました。
特に
『港に停泊する幾十もの船の帆柱が白い陽光のなかで揺れ、岸壁に叩きつける波の飛沫が、石畳の上で瞬く間に消えていく、そういう季節である。』
が、めちゃくちゃ好きです。
最近、古代中国の歴史ファンタジーを書いているせいか、カタカナが入ってくる小説を受け付けなくなっていたのですが、こちらの小説は、するっと読めて衝撃でした。苦手を克服できる筆力がおありなのだなあと思いました。
作者からの返信
ありがとうございます、そう言っていただけてとても嬉しいです。
古代中国の歴史ファンタジーを書いていらっしゃるとのこと、カタカナ問題は歴史小説を書く上で悩むところですよね。古代地中海世界はどうしてもカタカナだらけになってしまうので、読みやすさと雰囲気のバランスをどうするか、書きながらずっと考えていました。するっと読めたと言っていただけて、ほっとしました。
引用してくださった箇所は、シラクサの夏の空気をどうしても最初に置きたくて、一番時間をかけて書いたところです。そこを好きと言っていただけたのが、一番嬉しかったです。
編集済
第11話 空白の水面への応援コメント
読ませてもらいました。この時代を描いた小説はあまり無いのでとても楽しく読めました。
ポエニ戦争前にあたるシラクサを舞台に、ハンニバル、スキピオ、アルキメデスがまだ歴史上の巨人になる前の少年期として交差する構成がとても面白かったです。
そしてローマ、カルタゴ、シラクサという地中海世界の力関係が背景にありながら、中心にあるのはラピスをめぐる小さな事件で、その規模の落差がかえって後の大戦争を予感させており、この設計が凄く良いな…と思いました。
特に架空人物ギスコの存在がよく、彼の暴走によってバルカ家の掟やハミルカルの厳しさ、ハンニバルの中にある情と敵意の揺れが自然に浮かび上がっていました。短い物語ながら、史実人物と架空人物の使い分けが巧みで、ポエニ戦争の前日談として凄く面白いお話でした。ありがとうございました。
作者からの返信
Tiotさん、感想をありがとうございます!
ギスコは、ローマを憎むと誓わされたハンニバルの感情の源泉として、どうしても身内の不幸が必要で、必然的に作り出した創作キャラクターです。ハンニバルは9歳のときバアル神殿でローマを憎むことを誓わされていますが、このあとのことを思うと、アルプスを越えて攻め入るまでのエネルギーとしてはそれだけでは弱い、と考えました。
この時代を描くことになったのは、中学生の頃に社会科の先生がモンタネッリの「なぜハンニバルは直接ローマに攻め入らなかったのか」という疑問を話してくれたのが、ずっと頭の片隅に残っていたせいです。
第2話 正当な学問的探求への応援コメント
金髪碧眼ということはゲルマンの血が混じっている?
ローマ人はガリアやゲルマンと違って割と小柄だったそうですね。
投石機に夢中なこの少年は……
作者からの返信
ありがとうございます!
母方にガリアの血が入っているという設定で、当時のローマではかなり珍しい容姿として書きました。ローマ人が小柄だったというのはおっしゃる通りで、金髪碧眼というだけで相当目立ったはずです。
投石器の少年については……お察しの通りです。この子が後にどんな人物になるか、ご存知の方には「そうか、この頃からか」と思っていただけると嬉しいです。
第1話 シラクサの夏への応援コメント
この時期にユリウス一門の人物を登場させるのは面白いですね。
陽光が強烈なイタリアの空気感が上手く表現されていて、思わず目を細めてしまいそうです。
アルキメデスというと数学の方を先に思い出してしまいますねw
浮力の計算、嫌いだったなぁw
作者からの返信
ありがとうございます!
シラクサの強烈な陽光、書きながら自分も目が痛くなりそうでした笑。
アルキメデスはどうしても数学のイメージが強いですよね。でもこの時代の学問は数学・物理・戦術が渾然一体としていて、投石器の設計も浮力の研究も全部同じ人がやっていたというのが面白くて、工房の場面に入れてみました。ちなみに投石器に自分が乗って飛びたいと言い出す少年も登場します笑。浮力の計算、私も得意ではないです。
第11話 空白の水面への応援コメント
ああ、なるほど。ギスコは架空人物なのか。正史に名前が残っていないだけで実はこんな兄がいました、と言われたら納得してしまいそうなくらい、存在感のある良いキャラでした。
タニト・ペネ・バアルというフレーズの効果的な使い方と、鮮やかな情景描写もあって、満足度の高い作品でした。
楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。