ひょんなことから時を越えた彰と、金魚ねぶたの人形・きい。
慣れない時代の中で戸惑いながらも、人との出会いを重ねるうちに、彰の心も少しずつ動き始めます。
家族とのこと、自分の居場所、これからどう生きていくのか。
簡単には答えの出ない思いを抱えながら、それでも誰かと関わることで前を向こうとする姿が印象的です。
不思議なタイムスリップのお話でありながら、描かれているのはとても身近な人の温かさや寂しさ。
きいと一緒に過ごす限られた時間の中で、彰が何を見つけていくのか。
やさしさと少しの切なさが残る、心をそっと見守りたくなる物語です。