いじめに耐えながら、ただ静かに勉強だけをする無害な優等生を演じていた比良坂ハルマ。
しかし、唯一の救いだった同級生・南雲美澄が不良たちによって深く傷つけられたことで、彼の仮面は砕け散ります。
本作の魅力は、力任せにではなく知識と冷静な分析を武器に復讐を進めていくところ。
そして同時に、復讐のためとはいえ自らも暴力に手を染めていくハルマの葛藤が丁寧に描かれている点です。
相手を許せない思いと、自分自身が踏み越えてしまう一線。その狭間で揺れる姿が物語に重みを与えています。
悪を裁くことは正義なのか。それとも復讐は新たな暴力を生むだけなのか。
単なる勧善懲悪では終わらない、考えさせられる頭脳派バイオレンスドラマです。