このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(145文字)
夢を手放したまま地方に流れ着いた青年が、ある出来事をきっかけに走り出す。冒頭に置かれたある小さな習慣が、終盤まで形を変えながら戻り続ける。語りすぎない筆致の中で、言い切らない人間の姿がそのまま置かれています。派手な感動より、余韻の残る読書が好きな人にそっと渡したい作品です。