ミステリーの要素もありながら、"本音とは何か"というテーマそのものがトリックになっていています。本音に対するキャラクターごとの信念みたいなのがどれも間違いじゃないので、読んでいるこちらまで考えさせられました。
そういう本音の違いと対面したとき、主人公が改めて"恋心の理由"について俯瞰したところに青さがありました。ふつう誰かを愛するのに大きな理由はないし、あってもそれを言語化しようとするのは珍しく、面白かったです。
私を刺したのは、"自分で言語化しない危険性"です。私は、何となく言語化に悩んで、それをAIに相談して、返ってきた答えを私の本音•核心だと捉えていました。しかしこの話を読むと…。
この続きは、言葉にしない方がいい気がしてきました。
私の感想の後半は作者さんが言いたかった内容ではないかもしれませんが、そういう事も含めて今後の生活に刻んでおきたいです。