ただの冤罪系小説ではありません。冤罪系×サスペンスの大傑作と言って良い小説です。
主人公が高校一年生の時に盗撮事件の冤罪に巻き込まれてしまうのですが、この事件および前日からの一連の流れがとても緻密で織り込まれており、後日犯人を前に真相を告げて糾弾するのですが、フラグの回収が巧みでなるほどそうだったのか!と感銘すること必死です。作者様のストーリーの作り込みに尊敬の念に耐えません。
登場人物の設定も素晴らしく、全国に届くくらい高いレベルでサッカーに打ち込みそのプレッシャーと戦いながらも幼馴染の彼女と付き合っていたややメンタル弱めな主人公が、冤罪をかけられそこから精神を壊しても徐々に転居先で知り合ったバイト先の美女や自分を信じる妹共に立ち上がっていく姿は応援せずにはいられないでしょう。どん底を経験した主人公が犯人を断罪する姿はカタルシスを感じます。
頭のキレが素晴らしく何故か主人公を気にかけ陽気に甲斐甲斐しく主人公をサポートするバイト先の先輩であるヒロイン、あんな事件があった後も主人公を信じ支える妹、また己の欲望を満たすためにこの事件を仕組んだサイコパスな犯人とそれにまんまと操られた人々もいい味出してます。ただあの人は騙されただけなので可哀想かな・・・
冤罪系が好きな方もサスペンスが好きな方も一気読み必至の小説です。お勧めです。ぜひご一読を!