親に恵まれず転校続きで暗い学生時代を送る高校生・百沢。彼が訪れたのは、小さくて寂れたゲームセンター。
彼はそこでパンダを模した帽子を被る少年と出会う。パンダ少年はどうやら抜け目ない性格らしく、鼻を明かしてやりたいと考えた百沢はあるゲームを持ちかける。
そのゲームの名は“スリー・プロファイル”。一見フェアに見えるゲームだが、百沢にはとあるとっておきの秘策があった――。
静かなゲーセンで繰り広げられる二人の攻防が楽しく、夢中になって読んでしまいました。
本作は単なる頭脳戦には留まらず、後半に進むにつれて本格ミステリとしての全貌が露になっていきます。いつもながら読者を手玉に取る作者の手腕は、流石の一言に尽きます。
全然本編と関係なさそうな描写が次々と回収されていく解決編に惚れ惚れしてしまうこと必至でしょう。
最後の最後まで非常によく練られた名編です!