恋愛感情を抱いたことがない凪良は、「どうすれば恋ができるのか」という問いにずっと答えを見つけられずにいた。そんな彼女に声をかけたのは、図書室で見かける三年生・綺世。誰からも憧れられる“プリンス”でありながら、彼もまた恋愛感情が分からないという悩みを抱えていた。似た孤独を持つ二人が、少しずつ言葉を交わし、互いの気持ちを確かめていく過程は静かで丁寧。恋を知らないまま始まる関係が、どこへ向かうのか──その“終着点”を探す物語は、優しくてまっすぐな青春の一瞬を切り取っている。