会社の電話で堂々と風俗を予約するM先輩。その時点で十分すぎるほどの強烈エピソードなのですが、この作品の本当の面白さは、その後に始まる女性陣の率直すぎる議論にあります。
「Mさんの相手をしなければならない風俗嬢が気の毒」という容赦ない意見から始まり、話題は仕事内容や報酬へ。誰もが「自分には無理」と口を揃える様子に、人間の本音を見せつけられます
特に印象的だったのは、最終的に全員が「風俗嬢って偉いなぁ」という結論にたどり着くこと。90分という長い時間を相手に合わせて過ごし、精神的にも肉体的にも負担の大きい仕事でありながら、その対価は決して高額とは言えません。お店にも拠るのでしょうが、安過ぎだといつも思います。
私は風俗の嬢の仕事は、この世の業や欲望や孤独を一手に引き受けてくれている仕事だと思いました。
誰もが避けたがるものを受け止め、社会の見えない部分を支えている。そう考えると、彼女たちはある意味で天使のような存在なのかもしれません。
M先輩の破壊力に笑いながらも、最後には人間の本音と風俗嬢への敬意が残る。不思議な読後感を持った実話エッセイでした。
こちらは、カクヨム週末占い師である崔様が日々怒涛のように発表する実話エッセイの中の一作です。いろいろなパターンのエッセイがあるので、ぜひそちらも。
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