読み始めたときは「神への生贄」を描く和風ファンタジーだと思っていました⛩️🌙
しかし読み進めるほどに、この物語の本当の恐ろしさは死ではなく「忘れられること」にあるのだと気付かされます😨🍂
主人公はまだ生きていて、そこに存在しているにもかかわらず、家族も友人も彼女を認識できなくなっていきます👤💭
本作で特に印象的なのは、「神の嫁入り」の意味が少しずつ明らかになっていく構成です📖🌿
神に嫁ぐのではなく、人間であることを失い、神そのものへ近づいていくという発想に思わず唸らされました✨👁️
孤独と絶望に沈みながらも、主人公が静かに変質していく様子には美しさと不気味さが同居しています🌑🦊
そしてラストの一文は圧巻でした⚡⛩️
それまでの哀しみが一転し、神話や怪異の領域へ踏み込むような感覚に背筋が震えます❄️✨
和風ホラーや民俗伝承を題材にした作品が好きな方には、ぜひ読んでいただきたい一作です📚🌙
短編でありながら、忘れがたい余韻を残す美しく恐ろしい物語でした⛩️✨👹
山奥の村の娘が、名前も由来も知らない神様に嫁ぐことから、お話は始まります。
嫁ぐと決まってからは、何故か風習として、娘は居ないものとして扱われてしまい、誰も口を聞いてくれません。
食事すら完全に一人です。
どれだけ寂しかったことでしょう。
娘は、次第に鳥獣に心を開いて孤独を紛らわしますが、
その内、食事すら与えられなくなりました。
空腹から、畑で作物を食べていると父親に見つかりますが、
獣にやられたといって、娘を放置します。
もうこの辺りになると、読者もあれ?変だな〜って思いながら読んでいる事でしょう。
私はへんな因習に振り回された娘が可哀想で、彼女に共感してしまいました。
どうせなら、最後に娘がやらかすところまで見たい気がしましたが、そこは作者様のテクニック。
読み手それぞれの結末を想像させてもらえるんですね。
とっても面白い作品でした。
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閉ざされた村の因習に 人身御供 という
ものがある。神と定められた 何か の
脅威から目を逸らす為に、人を生贄にして
村全体の安寧を図るという残酷なものだ。
『神の嫁』という生贄に選ばれてしまった娘。
名前も由来も、その存在自体がわからない
神の御許に嫁ぐ事が決まったその日から、
少しずつ 自分 の存在が薄くなる。
少しずつ此岸からズレて行き,彼岸へと
渡って行くのだ。
神 とは一体何ものなのか。
作者の世界観を知る、一つの手立てとなるのは
間違いなく、又それを識る事により更なる
神話の世界の構築に立ち会う事が出来る。
人身御供の娘 とは何者なのか。
神とは、常に在る。
時には自然となり、山入端の木々となり
小さな生き物となり。
森羅万象と成り、全くの意図せぬ力にもしや
感情や想いがあったとしたら。
それは何よりも畏ろしいものなのでは
ないのだろうか。