物語に選ばれし者への応援コメント
『源氏物語』が存在しなかった――紫式部の病死により存在できなかった世界線で、現代の平安文学研究者が紫式部の代わりに物語を紡いでいくという発想が突飛で面白かったです。
~ございました。
~おりました。
といった語り口で綴られる文章は、昔の作品を「語り」として聞かされているような気分にさせつつ、それでいて難しくなく、さらさら読める不思議な文章です。
物語が人の心を動かす力と、その責任。ただの藤式部だった「よそ者」の女性が、紫式部と呼ばれるようになっていく過程についても緻密に描かれています。単に名作を復活させるだけではなく「『書く』とは、物語とは何か」という問いに丁寧に向き合う姿勢が非常に印象的。
ラストまで綺麗にまとまっています。余韻もたっぷりに残していて、映画を一本見終わったような美しい終わり方でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
源氏物語はとても好きなので、物語そのものを題材にした話を作ってみようと思い、今回の話になりました。そして第三者からの視点で…と考えた結果、今回のような言葉遣いで統一して話を書くことになりました。
藤式部から紫式部へ…の部分は、一応史実を踏襲する形で描いてみたのですが、この部分を楽しんでもらえてとても嬉しいです。
ラストの部分は、あまりしっかり書いてしまうと、このタイプの物語の場合は崩壊してしまいそうだったので、敢えて夢浮橋のように、余韻を残すような形で書いてみました。
その内また、源氏物語ネタで話を書いてみようと思いますので、機会がありましたらまたよろしくお願いします。
ありがとうございました。
物語に選ばれし者への応援コメント
源氏物語には、あまり明るくなかったのですが、「もし源氏物語が存在しない世界だったら」という設定が興味深くて、引き込まれました。
紗世子さんが悩みながらも少しずつ“紫式部”になっていく流れがとても印象的で「物語に選ばれていく」感覚が伝わってきました。
女性たちの悲しみや思いをすくい上げながら、失われた物語を形にしていく展開がすごく美しくて、源氏物語を詳しく知らなくても楽しめました!
とっても素敵な物語に出会うことができました(*'▽')
作者からの返信
コメントありがとうございます。
個人的に源氏物語は好きなため、ついつい「源氏物語が生まれなかった時代」というIFで小説を作ってみました。
ただ…現代人を転移させて源氏物語を再構成していくとしても、流石にある程度の知識がある人でなければ現実的ではないかな…と考え、現在の文学論やこの時代の文学について学術的な知見がある職業という事で、現在の准教授に犠牲になってもらった次第です(笑)。
今回このような素晴らしい感想をいただき、大変感謝しております。読んでいただきありがとうございました。