女皇帝(名は英蘭)が丞相(名は李雪)に求婚した。求婚は無残にも失敗に終わる。ここから始まる中華風宮廷ラブロマンス。語り口は軽妙、紡がれるは真剣な恋愛と政治の駆け引き。
求婚が失敗に終わったのは、プロポーズが雑だったからなのか、李雪が人ではなく仙(人)だからなのか……いずれにしてもハードルは高そうだ。
とはいえ、李雪は英蘭を大切に思う姿もちらりと見せる。李雪の本意はどこにあるのか、なぜ求婚をはぐらかすのか。そこに想像を巡らすのも楽しい。そもそも英蘭を皇帝に据えたのは李雪であるわけだし。
一方で国には謀反の兆しが現れる。面倒なことに、その謀反の線から、英蘭の腹違いの弟、つまり皇子の存在が発覚する。それは、英蘭が知らされていないことだった。
英蘭にとっては、そんなことも李雪に腹が立つのだ。浮浪児として育ち、学もなく、品もない英蘭にも譲れない矜持が一つある。その矜持とは……読んで確かめてみてください。
権謀術数の世界に生きる、じれったい二人の恋愛の結末は如何に。ぜひ最後まで見届けてほしい、お薦めの作品です。震えます。
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