夜な夜な訪れる悪夢と獣の臭い。旧家に隠されたおぞましい因習を追うホラー。緊迫感ある筆致で描かれるのは、単なる怪異の恐怖ではない。愛する母への疑惑が、やがて逃れられない血の呪いへと変貌していく絶望感。世代を超えて順繰りに役割が交代していく無限の輪廻に気づいた時、真の恐怖が読者を侵食する怪作です。【レビューコンテスト応募】