実刑判決2年半

@REGIUS_ACE7631

最終話

私、重音テトには、一人親友がいた。

彼女は、よく私に自分の好きな音楽とか、映画とか、アニメの話をしてくれた。

そんな彼女の家庭は、とても厳しかった。

バイトをやらせてくれなければ、恋人も作れない。お金の使い方も、他人への接し方も。

そんな環境に心が疲れてた彼女を助けたかった。だから私は、彼女を助ける準備を、地道に進めていた。

彼女と遊びに行った日、百均に行って、彼女にバレないように、ライターやマッチを買って、別の日にホームセンターに行って、ガソリンを買った。

学校で、彼女と話してる時、彼女がボソッと「助けて」って言った。

その時、彼女は閑かに微笑んでいたから。


火をつけました。


火をつけました。



あなたのためにやりました。

貴方は今、元気に過ごしていますか?

警察に捕まって、実刑判決2年半。

貴方を縛るその家は。

貴方を穢すその籍は。

焼畑になりました。

後悔はなかった。

私は彼女を幸せにしたかった。

彼女をあの家から救いたかった。

私が捕まってから数週間後、彼女が私を見舞いに来てくれた。

その時彼女が着ていたトップスは、花柄。

見たことのなかったクロッカス。

学のない私の感想は(貴方によく似合う)ってことだけで。

本当の意味に気づいたのはここを出所てからのことでした。

本当は信じたくないけど、(貴方が私に)


火をつけました。


火をつけました。


実刑判決2年半。

アイデアが降りてきました。

もう外には出られないけど。

君だけは幸せに出来る。

私は、人間のフリしてバケモノ。

君とボク、同じ生き物。

それでいて愛おしき者。

貴方が すきよ。

実刑判決終身刑。

わたしは、貴方を手にかけました。

今しがた終わらせました。

一瞬のことでした。

私は、貴方を手にかけた時、泣いていた。

貴方が震える私に向かって、かつてなく優しい顔で、こう言ったようにみえました。

ーーーーーーーーーーー ごめんね



実刑判決2年半。

たいへん良く出来ました。

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