果たしてどういう企みのもとで、会食をすることになったのか、という経緯や、「俺」の素性や外見、特徴(特性)については一切明かされず、分かるのは、ただ「俺」が人間でないということ。
「人間の」という区別のされ方でのみ、何かが違うことを読み手は感じながらも、紐解いていく朝ごはんの正体に安らぎを、いや、侵食を赦してしまう。「俺」は、作法を知っているから。それなら、大丈夫だろうと。
どうしたって生に先立って生まれた文化が「食」だったのなら、何を食べて、何を食べなくてよいのだろう? 食べたかった? 食べれなかった?
教えて。次に、あなたが何を食べるか。
人間と同じく鼻腔を具えていながらも、さらに琥珀色と謳い、食材のもつ光り方さえ知覚する感性でもって、あなたが未来、食べていくものを、それを選び取ることを、変えてしまえるくらいの体験であってほしいから。たとひ、その縁が、出会いが一度きりであったとしても。思わず即詠してしまいました。企画へのご参加ありがとうございました。