本作は、世界が終焉へと向かっていく圧倒的な緊張感を持つ、スリリングな一作となっております。
最初からクライマックスで、手に汗握る展開がつづきます。
作者様の手腕は、説明を排した余白による感情の表現が巧妙で、可読性の高さと感情移入のための心の機微を上手く両立する筆力を拝見できます。
また、多種多様なキャラクターたちの運命と禁忌の遺物が複雑に絡み合うサスペンス的な構成も見事で、エンターテイメントとして成立しているのも魅力です。
禁忌の女神像が引き起こす24時間のカウントダウンを軸に、交錯する12人の運命と緊迫感を圧倒的な筆致で描き出す本作、ぜひおすすめいたします。