実際の未解決事件「メアリー・セレスト号事件」の解説から始まり、現代のまとめサイトや匿名掲示板の書き込みへと視点が移り変わる構成のテンポが非常に良く、現実と虚構の境界線が融けていくような恐怖を味わえる導入部です。副題の「這い寄る混沌」が示す通り、底知れない大いなる怪異の存在を予感させます。