「借金二千五百万、じゃんけんで返す」この一文が全てを語っている。シンプルなゲームに複雑な罠と心理を仕込む構成が巧みで、ルール説明の段階からすでに謀略が動いているのがたまらない。
「あいこのたびに300万減額」という協力のインセンティブと「負ければ全てを失う」という極限のリスクを天秤にかけた設計が秀逸で、相手を信じるか裏切るかという人間の本質を突いてくる。章タイトルが「協力①②→裏切り①②→裏ルール」と並ぶ構成だけで緊張感が伝わってくる。
幼馴染の失踪という謎がゲームの裏に絡んでいる点もミステリー的な牽引力を生んでいて、デスゲーム×頭脳戦×サスペンスの三拍子が揃った連載中の注目作。