桃太郎を大胆に換骨奪胎し最後まで勢いだけで駆け抜ける怪作。
パワーワードの応酬に笑わされながらも、祖母を救うという王道の冒険譚は意外なほど筋が通っており、不思議と最後には達成感まで謎に味わえます!!
古語調と筋肉とバナナという絶妙に噛み合わない組み合わせが、作品全体を唯一無二の世界へとプッシュアップです!!
古典和歌っぽい言葉遣いを貫きながら、「ゴリラ」「バナナ」「ラリアット」が平然と混ざっている。この格調高さとバカバカしさの落差が笑いになっています。
そして個人的に一番笑ったのは、
実芭蕉(バナナ)
です。
「実芭蕉」という漢字表記を使うことで、急に文学作品みたいな顔をするのに、中身は結局バナナ(笑)
真面目に詠んでいるのか、全力でふざけているのか、その境界線を読者に考えさせる(いや考えさせない)破壊力!
短歌賞にこれを投げ込む勇気まで含めて、一度読んだら忘れられない迷作です。
審査員の方も、確実に二度寝ならぬ二度見すると思います!!
面白いこと書くのって難しいんです。
面白かった!!!
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